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脳腫瘍の特徴

他のがんと比べて特殊です。そのため、「脳がん」ではなく、「脳腫瘍」と呼ばれます。

脳腫瘍の主な症状

腫瘍が大きくなって、
脳内の圧力が上がる
ことによる症状
頭痛、嘔吐、視力の異常など
腫瘍がまわりの
脳の器官・神経を
圧迫することによる症状
圧迫を受ける部位によって症状は異なる。

【大脳】
● てんかん発作
● 半身の麻痺
● 言語障害

【脳の底の部分】
● 視力障害
● 内分泌の異常

【小脳】
● 運動障害

【脳幹】
● 呼吸の障害
● 飲み込みの障害

など

脳腫瘍の主な4つのタイプ

原発性脳腫瘍(転移ではない脳腫瘍)は、全部で150種類くらいあるそうですが、発生頻度が高いのは4タイプです。それら4つで、全体の8割くらいを占めるそうです。

脳腫瘍

神経膠腫(グリオーマ)

大脳にできる腫瘍です。多くは悪性で、進行が速く、かつ正常な細胞との境界があいまいなので、完全に摘出することが困難、というやっかいです。

よって、手術をする場合でも、放射線治療や薬物治療を併用することが多いそうです。

【参考サイト】

髄膜腫

脳を覆っている硬膜に発生する腫瘍です。もっとも多い脳腫瘍です。

ほとんどは良性です。硬膜と脳との間にくも膜があるので、小さいうちは、症状が出にくいようです。

ただし、腫瘍が大きくなると、脳や血管などを巻き込んだり、くも膜を破って、手術が難しくなるそうです。

【参考サイト】

下垂体腺種

下垂体というのは、脳の底の部分、鼻の付け根の奥に位置する、1cmくらいの小さな器官です。全身のホルモンを制御して、身体のいろいろな機能を調節しています。

その下垂体の一部の細胞が腫瘍化したものが下垂体腫瘍です。

鼻の穴に手術器具を突っ込んで腫瘍を取り除く、経鼻的手術が主流のようです。

【参考サイト】

神経鞘種

神経鞘腫とは、神経を取り巻いてささえる鞘(さや)の腫瘍です。
もっとも腫瘍ができやすいのが耳の聴神経で、聴神経腫瘍と呼ばれます。

聴神経腫瘍のほとんどは良性で、成長はゆっくりとしているそうです。

腫瘍の成長度合いに応じて、経過観察、外科治療、放射線治療などが選択されます。

【参考サイト】

脳腫瘍の5年生存率
診断から5年後に生存している割合

脳腫瘍は種類がとても多いので、患者数の多いものにしぼって、ご紹介します。

脳腫瘍の種類 発症頻度 生存率
神経膠腫(グリオーマ) 26.8% 10.1~92.1%
髄膜腫 24.4% 86.6~97.9%
下垂体腺腫 18.6% 97.2~99.4%
神経鞘腫 10.1% 98.8%

独立行政法人国立がん研究センターより。

脳腫瘍の治療

開頭手術
  • 脳腫瘍の標準的な治療方法。
  • 脳の手術は、合併症(手術によってに起こる症状)の懸念が大きいため、設備の充実した病院が望ましい。
  • がんの広がり、転移を確認しやすい。
  • 手術のあとは残りやすく、身体の負担は大きめ。
内視鏡治療
  • 下垂体線種に対して、採用されることが多い。
  • 頭を切開しない。
抗がん剤 脳に用いられる抗がん剤は、ごく一部のものに限られる。
放射線治療
  • 放射線治療のみから他の治療法との併用までさまざま。
  • 高性能の治療装置を持つ病院が有利。
平均的な入院日数 31.4日

※厚生労働省の患者調査(平成26年)より。

厚生労働省の患者調査には、脳腫瘍の項目がないため、『中枢神経系のその他の新生物』の入院日数を引用しました。