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乳がんの主な症状

以下の症状があり、なかなか治りにくい場合、乳がんが疑われます。

乳がんの多くは「しこり」ができるので、自分で見つけることができます。「しこり」が2センチ以下の大きさであれば、根治できる可能性はかなり高いようです。

乳がんの種類

乳がんは、非浸潤がん浸潤がんパジェット病の3つに分かれるようです。

非浸潤がん

乳管や小葉の中にとどまっているがんです。ごく早期のがんで、転移をおこしません。
治療によってほぼ完治できます。

触わってもしこりに気がつきにくいです。
マンモグラフィ(レントゲン検査)や超音波で発見されたり、乳頭からの分泌で気づくことが多いようです。

浸潤がん

がん細胞が、乳管の外に広がっているがんを指します。しこりにさわれるがんのほとんどは、これに当てはまります。

パジェット病

乳がん全体の1%未満という、珍しいタイプのがんです。
たいていは、しこりを触れない早期のがんです。乳頭のただれで発覚することが多いようです。

乳がんの5年生存率
診断から5年後に生存している割合

治療開始時のがんのステージ 生存率
I しこりが2cm以下で、転移がない。 100%
II
  • しこりは2cm以下だが、転移がある。
  • しこりは2cm以上5cm未満。
  • しこりは5cm以上だが、転移はない。
94.9%
III
  • しこりが5cm以上で、転移がある。
  • しこりの大きさに関係なく、リンパ節への転移がひどい。
76.8%
IV 遠くの他の臓器に転移している。 30.3%
全体 92.7%

全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査(2014年10月集計)による。

乳がんの治療

乳がんそのものの治療と、乳房を切除した後の再建手術に分かれます。

乳がんの治療

外科手術 乳房と腋のリンパ節をそっくり切り取る手術が基本になります。再発や転移の危険が最も低くなります。
すべて切り取っても、乳房を再建することは可能だそうです(形成外科)。
乳房温存療法 腫瘍が4cm以下であれば、この両方を選ぶことができます。
外科手術では、乳房の一部を切り取るだけにとどめて、その後は放射線治療をおこないます。
抗がん剤 乳がんには、抗がん剤が効きやすいため、手術や放射線治療と組み合わせて使われることが多いようです。まず抗がん剤などで腫瘍を小さくしてから、外科手術をすることもあるそうです。
乳房再建術 乳がんの外科手術後に、乳房を再建するための手術です。現在では、乳房をそっくり切り取っても、再建することが可能になっているとのこと。
形成外科医が担当します。よって、乳がんだけでなく、形成外科も実績のある総合病院を選びたいです。
平均的な入院日数 12.5日

※厚生労働省の患者調査(平成26年)より。

入院1件あたりの医療費 547,550円

※厚生労働省の医療給付実態調査(平成26年)より。

がんの入院日数は19.9日で、入院期間は短めです。その中でも、乳がんの入院日数は短いです。
ただし、1回あたりの入院日数は短くても、転移・再発などで、複数回の入院になるリスクは高いです。

乳房の再建手術

乳がんの治療の結果、乳房が切除されたときは、乳房の形を復元するための、乳房再建手術を行います。
健康保険適応となる再建術は広がっています。

がんの担当医とは別に、形成外科等の医師が担当することが多いです。
逆に言うと、乳房の切除をおこなうときは、乳房の再建まで安心して任せられる、総合力のある病院にかかりましょう。

乳がんの治療後の再発のリスク

乳がんが初めに見つかったときの、腫瘍の大きさと、腋(わき)のリンパ節への転移の有無が、乳がんの再発のリスクを左右するとされています。

治療から10年後の生存率を調べました(がん研究会有明病院のHPより引用)。

【腫瘍の大きさと生存率】
腫瘍の大きさ 10年後の生存率
~1cm 93.1%
1~2cm 88.0%
2~3cm 79.4%
3~5cm 72.9%
5cm~ 58.0%
【リンパ節転移と生存率】
転移の個数 10年後の生存率
なし 89.2%
1~3個 79.1%
4~9個 58.4%
10個~ 35.6%

以上のことから、腫瘍が小さなうちに、リンパ節に転移する前に、初めの治療を開始することが重要です。