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子宮頚がんと子宮体がん

子宮がんは、子宮頚がん子宮体がんわかれます。

子宮体がんと子宮頸がんは、できる部位が異なるだけではなく、診断・治療・アフターケアのいずれも異なることが多いようです。

国立がん研究センター『地域がん登録全国推計によるがん罹患データ』によると、2013年の、年齢別の子宮がんと子宮頚がんの患者数は、下のグラフのとおりです。

子宮頚がんと子宮体がんの、年齢別患者数のグラフ

自覚症状は、だいたい共通しているようです。以下のようなものがあります。※印は、子宮体がんの可能性が高いようです。

子宮頸がんは、子宮の入り口付近に発生することが多いので、婦人科の普通の診察で発見されやすいがんということです。

子宮がんの5年生存率
診断から5年後に生存している割合

子宮頚がんと子宮体がんにわけて、整理しました。

子宮頚がん

治療開始時のがんのステージ 生存率
異形成 正常ではないが、まだがん化していない細胞が存在する。がんの前の段階。
上皮内がん 子宮頸部の表面だけに、がんがとどまっている。
I がんが子宮頸部~子宮体部にとどまっている。 92.4%
II がんは子宮を超えて広がっているが、骨盤壁または腟壁の下1/3 には達していない。 78.0%
III がんは、子宮を超えて、骨盤壁または腟壁の下1/3 に達している。 58.6%
IV がんが小骨盤腔を越えて広がるか、膀胱・直腸にも広がっている。 19.5%
全体 74.4%

全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査(2016年2月集計)による。

子宮体がん

治療開始時のがんのステージ 生存率
I がんが子宮体部にとどまっている。 94.9%
II がんが宮頸部に広がっているが、子宮内部にとどまっている。 90.0%
III

以下のいずれかに当てはまる。

  • がんが子宮外に広がっているが、骨盤より外には広がっていない。
  • 骨盤内あるいは大動脈周囲のリンパ節に転移している。
68.3%
IV

以下のいずれかに当てはまる。

  • がんが骨盤より外まで広がっている。
  • 膀胱または腸の粘膜まで広がっている。
  • 遠隔転移している。
16.8%
全体 85.4%

全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査(2016年2月集計)による。

子宮がんの治療

子宮頸がんと子宮体がんとに分けて、整理しました。

子宮頚がんの治療

ステージ 主な治療
異形成・上皮内がん 手術(部分切除~全摘出)
I~II
  • 手術(子宮及び周辺組織の摘出)
  • 手術と並行して、または術後の薬物治療
  • 手術と並行して、または術後の放射線治療
III~IV
  • 薬物治療
  • 放射線治療
  • 緩和医療

子宮体がんの治療

ステージ 主な治療
I~II
  • 手術(子宮及び周辺組織の摘出)
  • 術後の薬物治療
  • 術後の放射線治療
III~IVで
手術可能のとき
  • 手術(子宮及び周辺組織の摘出)
  • 術後の薬物治療
  • 術後の放射線治療
III~IVで
手術不可のとき
  • 薬物治療
  • 放射線治療

入院期間、入院の医療費

平均的な入院日数
  • 子宮頚がん・・・17.9日
  • 子宮体がん・・・10.1日
※厚生労働省の患者調査(平成26年)より引用。
入院1件あたりの
医療費実費
  • 約748,100円
※厚生労働省の患者調査(平成26年)と医療給付実態調査(平成27年)より推計。
※自己負担額ではなく、治療にかかる正味の費用。

がん全体の入院日数は19.9日ですが、子宮頚がん、子宮体がんとも、それより短いです。
ただし、1回あたりの入院日数は短くても、転移・再発などで、複数回の入院になるリスクは高いです。

子宮がんの治療後の再発のリスク

がんは、いったん治っても、その後の再発が怖い病気です。
再発とは、手術で取りきれていなかった微小ながんや、薬物療法・放射線治療で縮小したがんが、再び大きくなることです。

以前と同じ場所で再発することも、別の場所に転移して再発することもあります。

再発の発生率そのものは見つけられませんでした。
そこで、5年生存率と10年生存率を比較してみました。

生存率には、再発して治療している人も含まれます。だから、5年後に生存している人が多くても、10年後に生存している人が少ないと、心配になります。

5年後
生存率
10年後
生存率
子宮頚がん 75.1% 73.6%
子宮体がん 85.0% 83.1%

数字は、『全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査』からの引用です。

5年生存率と10年生存率とで、調査時期や母体が異なります。
とは言え、両方の数字の差が小さいのは、安心材料です。