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膵がんの特徴

膵臓は、胃の後ろにあります。上体の奥深くに位置し、重要な臓器に囲まれています。

膵臓の働きは2つです。

膵臓が無くなると、食べ物を消化する力が落ちます。
ただし、消化液は膵液だけではないので、食生活を工夫することで、ある程度カバーできます。

インスリンは膵臓だけで作られます。よって、膵臓を一部切除すると、糖尿病になったり悪化する危険があります。そして、膵臓が無くなると、インスリンを一生服用することになります。

発見が難しいがん

膵がんは、初期症状での発見が難しいとされます。というのは・・・

そのため、膵がんと診断されたときには、症状が進行しているケースが多いようです。

治療が難しいがん

膵臓は、身体の中心の深いところに位置し、他の臓器に囲まれています。そして、複数の重要な血管と近接しています。

そのため、他の重要な臓器に転移する危険性が大きくなります。

また、外科手術は、技術的な難度が高くなりがちであるようです。放射線治療でも、周辺の臓器への副作用のリスクが高いようです。

【参考サイト】

膵がんの主な症状

初期の段階では、自覚症状がないことが多いようです。
症状の進行とともに、次のような自覚症状が表れるようです。

  1. 腹痛
  2. 黄疸
  3. 体重減少
  4. 糖尿病

膵がん特有の症状は無いようです。

黄疸は、膵臓に近接する胆管の不調により起こります。また、腹痛や体重減少は、様々な理由で起こります。

糖尿病は、膵臓とのかかわりは深い病気ですが、さまざまな原因で発症します。

【参考サイト】

膵がんの5年生存率
診断から5年後に生存している割合

5年生存率とは、がんと診断された人が、5年後に生存している割合です。数字が大きいほど、治療後の経過は良好です。
がんの治療成績を評価するときに、重視される数字です。

全国の主要な32の病院によって構成される、全国がん(成人病)センター協議会が調査した、部位別臨床病期別5年相対生存率(2004-2007年診断症例)によると、膵がんの5年生存率は、下表のとおりです。

治療開始時のがんのステージ 生存率
I がんが、膵臓内にとどまっている。 40.5%
II がんが、近くのリンパ節に転移している。または、膵臓外に広がっているけれど、腹腔動脈・上腸管膜動脈には及ばない。 18.2%
III がんが、腹腔動脈か上腸管膜動脈に及んでいる。 6.3%
IV 膵臓から離れた臓器に転移している。 1.6%
全体 9.2%

日本人がかかりやすく、死因になりやすい3つのがん、肺がん大腸がん胃がんと、膵がんの5年生存率を比較したのが、下のグラフです。

主要ながんと膵がんの5年生存率

他の3つのがんと比べて、膵がんの5年後生存率は、恐ろしく低いです。

膵がんの治療

手術 膵がんの治療方法の中では、もっとも治療効果を期待できるそうです。ただし、膵臓の機能が損なわれると、術後の生活に大きく影響するので、切除できる範囲は限られます。そのため、化学療法や放射線療法と組み合わされることも、多いようです。
外科手術の中でも、十二指腸、胆管、胆のうなどに近い部位(膵頭部)の切除は、難度が高いそうです。
内視鏡手術 膵がんを根治させるためではなく、胆管の機能を回復するための対処療法として、実施されます。
放射線治療 膵がんでは、放射線治療と薬物療法を、組み合わせておこなわれることが多いようです(化学放射線療法)。
膵臓は、たくさんの重要臓器に囲まれているため、副作用のリスクが高いようです。
薬物療法 延命、症状の緩和、再発の防止などの効果を期待できます。手術後の実施や、放射線治療との併用(化学放射線療法)も、多いそうです。

膵がんの手術は、高難度になる可能性が高いようです。また、複数の治療法を組み合わせる場合が多いようです。

がんの中でも、実績の確かな病院を選びたいです。

平均的な入院日数 23.6日

※厚生労働省の患者調査(平成26年)より。

入院日数は、がんの平均(19.9日)よりは長いものの、全体平均(31.9日)よりは短いです。

膵がんの治療は、ご自宅から遠くなっても、実績のある病院を選びたいです。
【参考サイト】

膵がんになった有名人

2000年以降で、膵がんであることを公表した有名人を、亡くなった人を含めて、何人かご紹介します。

中島梓/栗本薫さん

小説家、評論家。『グイン・サーガ』『魔界水滸伝』『伊集院大介』の各シリーズなど。

2007年に膵がんと診断。2009年に、56歳で亡くなられました。

なお、同氏は、1990年37歳のときに、乳がんも経験。

スティーブ・ジョブズさん

米国の実業家。アップル社の設立者の一人。

2003年、膵がんと診断。摘出手術を受け、いったん回復。

2008年に肝臓へ転移が発覚し、翌年肝臓の移植手術を受け、持ち直す。

2011年に膵がんが再発。同年10月に、56歳で死去。

坂東三津五郎さん

俳優、歌舞伎役者、日本舞踊坂東流家元。

2013年、57歳のときに、膵がんと診断。

翌2014年にいったん復帰するも同年に再発。2015年に59歳で死去。

九重親方(千代の富士)

元大相撲力士。第58代横綱。

2015年に膵がんが見つかり、手術を受ける。

しかし、まもなく再発・転移が発覚。2016年に61歳で死去。

ムッシュかまやつさん

ミュージシャン。

2015年に膵がんが見つかり、手術を受ける。

翌2016年に、肝臓への転移が見つかる。2017年3月に78歳で死去。

安藤忠雄さん

建築家。

2009年にがんが見つかり、胆のう、胆管、十二指腸を摘出。

2014年に膵がんが見つかり、抗がん剤治療の後、すい臓と脾臓も摘出。

医者の指示を守りながら、76歳の現在(2017年)も建築家として活躍中。