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がん保険の使い方、選び方

このページでは、がん保険の使い方(医療保険との使い分け等)や選び方を、ご案内しています。

がん保険の"治療法縛り"は要注意

医療全般を保障する保険として、医療保険があります。
がん保険は、がんという特定の病気のための保険です。それだけ、保障内容は、踏み込んだものとなっています。

保険会社は、厳しい販売競争にさらされているので、他社よりも深く踏み込んだ商品を開発・販売しようとします。
それ自体は良いことですが、勢いあまってやり過ぎることがあります。

特に心配なのが、治療法縛りです。

支払い条件が治療法である保険は、長もちしにくい

主契約の給付金の、支払いの条件が、所定の治療の実施、になっている商品があります。
知る範囲で、もっとも極端なのがメットライフ生命『ガン保険 ガードエックス』です。

この商品を例に、問題点を説明します。

三大治療に特化し過ぎのメットライフ生命

メットライフ生命『ガン保険 ガードエックス』の主契約は、「ガン治療給付金」という名前の一時金です。
以下のいずれかに当てはまったとき、この給付金が支払われます。

治療給付金とか治療給付金(一時金)は、どれも具体的な治療が、お金が出る条件になっています。ここに問題があります。

手術、放射線治療、抗がん剤治療は、がんの三大治療と呼ばれています。現在主流の治療法です。そして、今後とも、主流であり続けると予想されます。その意味では、問題なさそうです。

しかし、がんの治療は、研究・開発が活発です。いずれ、第四、第五の有力な治療法が登場する可能性は高いです。『ガン保険 ガードエックス』では、そうした治療法が、保障の対象外になってしまいます。
十数年、数十年と、長く続ける保険としては、大きな懸念材料です。

『ガン保険 ガードエックス』は、80歳まで加入できます。高齢の方が、今後10年以内の保障として加入されるなら、リスクは低いかもしれません。
とは言え、何が起こるかわかりませんから、積極的にはお勧めしにくいです。

治療給付金(一時金)は、補助として扱いたい

治療給付金(一時金)は、メインの保障としては、お勧めしにくいです。ただし、補助的な保障としては役に立ちます。

ほとんどのがん保険に、治療給付金(一時金)があります。「〇〇治療を受けたら給付金が出る」というのは、すべてこれに当てはまります。

治療給付金(一時金)が特約であれば、付加するしないを選べるので、問題ありません。
主契約に組み込まれているときは、用心しましょう。

ただし、治療給付金(一時金)が主契約に入っていても、リスクが低い場合があります。
たとえば、アフラック『新生きるためのがん保険Days』では、主契約は以下のようになっています。

給付金 給付金額
診断給付金 100万円
入院給付金 日額5,000 or 10,000円
通院給付金 日額5,000 or 10,000円
手術治療給付金 10 or 20万円
放射線治療給付金 10 or 20万円
抗がん剤治療給付金 2.5~10万円

青字の3つの給付金は、治療給付金(一時金)に当てはまります。

この商品では、主役は診断給付金、入院給付金、通院給付金の3つに見えます。青字の給付金が無くても、がんの治療に十分な準備ができます。

アフラック『新生きるためのがん保険Days』において、青字の3つの給付金は、他の給付金を補強する立場です。これだったら、時代とともに給付金としての価値が薄れても、困ることはありません。

「所定の~」という表現に注意

"治療法縛り"と似た要注意ポイントに、「所定の~」という断り書きがあります。「所定の~」となっているときは、何らかの縛りがある、ということです。

たとえば、2つのがん保険の、がん通院給付金の支払い条件の違いを、ご覧いただきます。

Believe(ビリーブ)
オリックス生命
約款所定の手術、放射線照射、温熱療法、抗がん剤治療のための通院
&LIFE 新ガン保険α
三井住友海上あいおい生命
ガンの治療を目的として通院されたとき

三井住友海上あいおい生命の方は、医師によるがん治療であることが条件になっており、治療法の縛りはありません。

オリックス生命の方は、がんの通院であっても、所定の治療法でなければ、給付金は出ません。つまり、三井住友海上あいおい生命より、保障の範囲は狭くなっています。

保障の範囲は狭くても、その分保険料が安いなら、検討する価値はあるかもしれません。
どちらにしても、「所定の~」という表現があるときは、注意してください。

細かなことですが、がん保険を使うときになって、後悔しないように、しっかり検討したいですね。

がん保険は、商品による保障内容の差が大きい

がんの医療技術は活発に進化しています。それを反映してか、がん保険は商品改定のペースが速く、また商品ごとの保障内容に、違いが出やすいです。

現在販売されているがん保険は、大きく3つのタイプに分けられます。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、それを知った上で選びたいです。

一時金重視型のがん保険

一時金をメインとするがん保険です。
なお、一時金が支払われる条件には、大きく4パターンあります。

このうち、診断給付金(がんと診断されたら一時金が出る)は、お金が出るタイミングがもっとも早く、それだけお金の使い道が広がります。
一時金の金額を、ある程度大きく設定してさえいれば(100万円以上)、メインの保障だけで、十分に役に立ちます。

よって、一時金重視型の中でも、がん診断給付金(一時金)が主契約となっていて、かつ複数回一時金が出る、というのが理想です。

新がんベスト・ゴールドα(FWD富士生命)

一時金重視型の典型的な商品です。主契約、特約のすべてが、一時金タイプの保障です。

一部の例外はありますが、特定の治療方法に特化した保障が少ないので、将来治療方法に大きな変化があっても、長く使えそうです。

終身ガン治療保険プレミアム(チューリッヒ生命)

このがん保険は、一見して奇異な印象を受けます。主契約(必須の保障)と特約(任意に選べる保障)のバランスが独特です。

実質的な主契約は、治療給付金(治療を受けたら一時金が出る)です。治療給付金(一時金)は、あらかじめ決められた治療を受けないとお金が出ません。治療法の縛りがある給付金です。
これをがん保険の中核にするのは問題があります。

現時点で、三大治療(手術、放射線治療、抗がん剤治療)とホルモン剤治療がカバーされているので、そんなに支障は出ないかもしれません。しかし、10年後、20年後には新しい治療法が主流になっているかもしれません。

『終身ガン治療保険プレミアム』には、特約として、診断給付金(一時金)や入院給付金や通院給付金などが提供されています。これらを組み合わせたら、スキのない保障になります。

主契約である治療給付金(一時金)の金額が20万円と控えめなので、診断給付金(一時金)や入院給付金を中心に、プランを作成することをお勧めします。

とは言え、一般の方々が、自分の判断でこのがん保険について判断するのは、危険です。

ガードエックス(メットライフ生命)

『ガードエックス』の主契約も一時金です。その支払い条件は以下のようになっています。

実質的には、三大治療(手術、放射線治療、抗がん剤治療)+ホルモン剤治療に限定された、治療給付金(一時金)タイプです。がんにかかっても、これら以外の治療のときは、一時金は出ません。

ただし、特約の中に、ガン通院特約、ガン診断特約(一時金)、ガン入院特約(入院給付金)があるので、これらを組み合わせると、治療給付金(一時金)の弱点(新しい治療法に対応できない)を補うことができます。

上でご案内したチューリッヒ生命『終身ガン治療保険プレミアム』と似たタイプです(チューリッヒ生命が真似したのかも)。
ただし、チューリッヒ生命と違って、『ガードエックス』は治療給付金(一時金)の金額が50万円または100万円と大きいです。治療給付金(一時金)の保険料もそれだけ大きくなります。治療給付金(一時金)のリスクを考えると、お勧めしにくいです。

というわけで、一時金を主契約とするがんの保険の中で、『ガードエックス』はおすすめできません。

総合保障型のがん保険

診断給付金、入院給付金、通院給付金の3つを主軸とするがん保険です。

至れり尽くせりの、手厚いタイプです。このタイプの商品も複数ありますが、どれも似ています。
メインの3つの給付金は、以下のような範囲になっています。

このタイプに当てはまる商品は、中身の違いが大きくないので、まとめてご案内します。

商品名 特徴
新生きるためのがん保険Days
(アフラック)
  • 診断給付金(一時金)は1回限り。ただし、特約で複数回にできる。
  • 三大治療の治療給付金(一時金)も主契約。
勇気のお守り
(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命)
  • 診断給付金(一時金)は複数回の給付。
  • 手術給付金も主契約。
がん治療支援保険NEO
(東京海上日動あんしん生命)
  • 診断給付金(一時金)は複数回で、初回は金額が2~3倍。
  • 三大治療の治療給付金(一時金)も主契約。
新ガン保険α
(三井住友海上あいおい生命)
  • 診断給付金(一時金)は複数回で、初回は金額が2~3倍。
  • 三大治療の治療給付金(一時金)も主契約。

このタイプは、保障のスキの無さという点では、他のタイプより優れています。ただし、保険料もそれだけ高くなります。

がんの治療にかかる費用を踏まえると、金額が大きければ、診断給付金(一時金)だけでも十分頼りになります。

無くてもいい保障、過剰な保障に、保険料を払う恐れがあります。
「無いよりある方が安心」という発想で保障プランを決めるのは危ないです。保険の専門家と相談しながら、ムダの無い保障プランを選びたいです。

入院保障に軸足があるがん保険

主契約が、がんの入院保障に軸足を置いている商品です。
もっとも、このタイプは、特約をいろいろ付加すると、総合保障型に近くなります。

商品名 特徴
Believe(ビリーブ)
(オリックス生命)
特約の「がん通院給付金」を付加すると、上の総合保障型と同じになる。
新ガン保険α
(三井住友海上あいおい生命)
  • 主契約は入院給付金とガン手術給付金。
  • 診断給付金(一時金)、通院給付金は特約。

オリックス生命『Believe(ビリーブ)』は、こちらに分類しましたが、総合保障型に限りなく近いです。

あらゆる治療費や雑費などに幅広く使える、診断給付金(一時金)を中心に、保障プランを検討しましょう。

医療保険に加入するなら、がん保険はあくまでも脇役

医療保険とがん保険の、使い分け方について、ご説明します。

医療保険に入るなら、がん保険は無くてもOK

もし医療保険を検討されているなら、がん保険は必要ないかもしれません。医療保険に、がんや三大疾病の特約を付加すれば、がん保険が必要ないくらいに手厚くできます。

また、医療保険もがん保険も、医療に関する保険という意味では、共通点しています。それだけに、不用意に組み合わせると、保障の重複が起こりかねません。保険料の払い過ぎになってしまいます。

また、実際に治療を受けて、保険会社に給付金を請求するときに、保険契約が一本化されている方が、書類作成や手続きが楽になります。

昔に加入した医療保険を補強するなら、がん保険の出番

すでに医療保険に加入していて、そこに、がんの機能を追加する、ということなら、がん保険の出番です。

まちがっても、加入している医療保険を解約して、新しく医療保険に入り直す、という選択は避けてください。
医療保険の保険料は、年齢が上がるほど、値段の上がり方が急激になります。

現在の医療保険の気に入らない保障が特約部分なら、そこだけ解約しましょう。

がん保険で医療保険を補うときは、両方の保険の間で、保障の重複に要注意です。できれば起こらないように、起こっても最小限度にとどめたいです。

例外的に、がん保険と組み合わせる前提の、医療保険もある

ほとんどの医療保険は、上で説明した通りです。ただし、少々例外があります。たとえば、FWD富士生命『さいふにやさしい医療保険』です。

この医療保険は、シンプルさが"売り"です。珍しいことに、がんのための特約がありません(がんにも使える特約はあります)。
がんの費用が心配なら、同社のがん保険『新がんベスト・ゴールドα』に加入しろ、ということでしょう。この2つを組み合わせると、ちょうどいい具合です。

なお、FWD富士生命のもう一つの医療保険『医療ベスト・ゴールド』の方は、がん専用の特約こそありませんが、三大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞)の特約が複数あって、これを組み合わせたら、がん保険無しでも大丈夫です。

医療保険と組み合わせやすいがん保険

すでに医療保険に加入していて、新たにがん保険に加入する場合、スムーズに連携するような入り方をしたいです。

医療保険と組み合わせやすいがん保険の条件

医療保険と組み合わせやすいがん保険の条件は、入院給付金、手術給付金、放射線治療給付金が無いか、付け外しを自由にできる、ということです。

この3つの給付金は、ほとんどの医療保険に自動で組み込まれています。がん保険にも組み込まれていると、保障が重複してしまいます。

医療保険と組み合わせにくいがん保険

上の条件で、医療保険と組み合わせやすいがん保険、組み合わせにくいがん保険の、色分けをしてみます。

組み合わせやすいがん保険

組み合わせにくいがん保険

医療保険と組み合わせるというだけで、選択肢はかなり絞られます。

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