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アフラック「生きるためのがん保険Days1」を徹底分析

アフラックは米国の保険会社Aflacの日本法人です。

外資系の保険会社ですが、日本で初めてがん保険を発売しました。

そうした先駆者としての強みもあってか、アフラックのがん保険は、現在最も売れているがん保険です。

そんなアフラックのがん保険「生きるためのがん保険Days1」を徹底分析します。

アフラック「生きるためのがん保険Days1」の長所・短所

アフラックのがん保険「生きるためのがん保険Days1」のメリット・デメリットを、このサイトが重視する7つの切り口でチェックしました。

「生きるためのがん保険Days1」を7つの視点で総点検

「生きるためのがん保険Days1」を、7の切り口で評価しました。

評価はの数で表します。最高が★★★で、最低が★★★です。

★★が不満のない水準です。

評価項目 評価
保障の手厚さ・幅広さ ★★
プラン設計の柔軟性 ★★
耐久性 ★★
医療保険との相性 ★★★
診断給付金の手厚さ ★★
通院保障の手厚さ ★★
割安感 ★★
総合評価 ★★

保障は薄いけど割安感が高いとか、診断給付金重視型とか、商品ごとに個性があります。の多い少ないだけで商品を評価するのは危険です。

ただし、「生きるためのがん保険Days1」の場合、決定的に強い部分はなく、パッとしない印象です。

各評価項目の趣旨・意味

上の評価項目のうち、補足説明が必要そうなものについて、その趣旨とか意味合いを以下で説明します。

保障の手厚さ・幅広さ

がんは、日本人にとって最も重要な病気の一つだけに、医療技術の開発は活発です。治療法は多岐にわたります。

多様ながん治療を、どれだけ幅広くフォローできるかを判定しています。

プラン設計の柔軟性

がん保険から出る給付金は、加入している本人が自分のために使います。よって、加入者それぞれの、預貯金、収入の見込み、健康への心配事などに、柔軟に対応できることが望ましいです。

また、すでに医療保険や医療特約に入っていると、がん保険は、それらと共存できる入り方をしたいです。

保障プランを柔軟に設計できると、加入者のニーズに適確に応えられますし、保障のムダをなくせて経済的です。

耐久性

がん保険は、一生続ける可能性が高い保険です。保険を使うのは、加入してから数十年後になるかもしれません。

長い年月保険料を払い込んで、いざ保険を使うときになって、保障が経年劣化していては困ります。

あたり前のようですが、これができていないがん保険は、意外とあります。

診断給付金の手厚さ

医療技術の進歩に伴い、がんの治療法は多様化しています。今後もこの傾向は続きそうです。

そうした変化にもっとも力強く応えてくれるのが診断給付金(一時金)です。

また、早いタイミングでお金が手元に来るので、使い勝手も良いです。

診断給付金は、ほぼすべてのがん保険にありますが、中身は少しずつ異なります。

通院保障の手厚さ

がんの入院保障(保険による入院費用の準備)は、現代の医療保険やがん保険の入院給付金で、十分に対応できます。

一方、通院保障については、がん専用の通院給付金を提供する商品は増えているものの、まだまだ発展途上です。

医療保険との相性

医療保険に入っている人が、がん保険に入る場合、どちらも医療系の保険なので、保障の重複が起こりやすいです。

重複は保険料のムダづかいになります。医療保険との組み合わせやすさを判定しています。

3つの給付金をバランス良く組み合わせた保障内容

「生きるためのがん保険Days1」の主契約は、以下の3つの給付金からできています。

どれもおなじみの給付金なので、フツーの構成に見えますが、よく考えてみると、そうでもありません。

診断給付金の中身が、競合商品より薄い

他のがん保険と比べて、「生きるためのがん保険Days1」の診断給付金は、機能が控え目です。

最近のがん保険や医療保険の診断給付金は、複数回出る商品が増えています。回数無制限も珍しくありません。

また、給付金の金額は入院給付金日額の50倍に固定されています。入院給付金日額5000円なら、25万円にしかなりません。

診断給付金複数回支払特約を付加すれば、複数回受け取ることが可能になります。

また、特定診断給付金特約を付加したら、受け取る金額を増やせます。

ただし、この特約には、下で説明しているように残念な点があります(将来劣化の恐れあり)。

診断給付金の長所・短所

アフラックに限らず、診断給付金には、他の給付金にはない、決定的な強みがあります。

今日では、がんの治療法は多様化しています。そして、この傾向は、今後強まることはあっても、弱まることはなさそうです。

しかし、診断給付金は、治療法に関係なく出る給付金なので、長く安心して使えます。

ただし、診断給付金にも弱点はあります。

診断給付金の金額は、加入するときに決めた金額そのままです。よって、実際にかかった治療費と一致しない可能性が高いです。

足りないのは困るので、給付金額をできるだけ大きくしたいですが、それだけ保険料も高額になります。

診断給付金は、とても有用な保障であるだけに、保険料が高くなりやすいです。

「生きるためのがん保険Days1」の解決法

そこで、「生きるためのがん保険Days1」は、診断給付金を、入院給付金や通院給付金と組み合わせることで、解決を図っています。

これら3つの給付金の長所・短所を整理すると、下のようになります。

長所 短所
診断給付金
  • 治療開始前後に給付金を受け取ることができる。
  • がんの診断確定で、保険会社に請求できる。
もらえるのは、決まった金額。
入院給付金
通院給付金
治療期間に応じて、もらえる金額が増減する。
  • 給付金が手元に来るのは治療後。
  • 給付金の支払条件が多い。

入院給付金や通院給付金は、治療日数分の給付金が出ます。ということは、保険会社への請求は治療後です。もちろん、お金を受け取るのも治療後です。

一方、診断給付金は、給付金が早いタイミングで出るので、入院給付金や通院給付金の弱点を補うことができます。

また、入院給付金や通院給付金は、治療日数の長短に応じて、給付金の金額も増減します。決まったた金額が出るだけの診断給付金より、金額の面では柔軟です。

アフラックは、3つの給付金を組み合わせて、それぞれの短所を補っています。

治療費はおもに入院給付金と通院給付金でカバーして、その2つがカバーできない出費(入院の準備金とか、諸経費・雑費など)を、診断給付金が補うように、役割分担しています。

こうすると、診断給付金を高額にする必要がないので、保険料もそんなに高くなりません。

というように、「生きるためのがん保険Days1」の構成は、それなりに合理的です。

診断給付金、入院給付金、通院給付金が連携
保険の入り方・選び方については・・・

現在の治療法への依存度が高く、将来の劣化が心配

がん保険は、一生続ける可能性が高い保険です。保険を使うのは、加入してから数十年後になるかもしれません。

保険を使う時点で、中身が時代遅れになって、期待ハズレというのは困ります。

がん治療は進化が急速なので、どんながん保険でも、経年劣化するリスクはあります。ただし、経年劣化しやすい保障としにくい保障があります。

経年劣化しやすいのは、現在の特定の治療法に依存している保障です。

残念ながら、「生きるためのがん保険Days1」には、そういう保障がいくつもあります。

通院給付金

主契約に組み込まれている通院給付金ですが、給付金の支払い条件を見ると、将来に不安を感じます。

つぎのいずれかの通院・往診をすると、通院給付金が日数分出ます(日額は入院給付金日額と同じ)。

項目が多い上に、重複しているので混乱しそうです。そこで、下表のように整理しました。

○は問題なく保障されなす。△は、365日以内という期限付きの保障です。×は保障対象外です。

通院の種類 初回診断から
1年以内
1年経過以降
手術のための通院
放射線治療のための通院
抗がん剤治療のための通院
ホルモン剤治療のための通院
その他の治療のための通院 ×
手術後の通院
放射線治療後の通院
抗がん剤治療後の通院
ホルモン剤治療後の通院
その他の治療後の通院 ×

すべて○であってほしいですが、上表には、ところどころ△や×があります。

現在でも手術・放射線治療・抗がん剤治療・ホルモン剤治療以外の治療法はあります。20年後30年後になれば、もっと増える可能性が高いです。

この通院給付金は、それらには対応できません。

診断給付金

診断給付金は、がんの診断が確定したらもらえます。素早く手続きしたら、治療開始前か開始直後くらいに給付金を受け取ることができます。

入院費用としても、通院費用としても、自由に使うことができます。

というように、治療方法や入院の有無などに関係なく給付金が出て、しかも早いタイミングで現金を手にできるのが、診断給付金の最大の魅力です。

理論的には、診断給付金を200万円とか300万円に指定できれば、がんの治療費用全額をまかなうこともできます。

しかし、「生きるためのがん保険Days1」の診断給付金は、25万円か50万円のいずれかです。金額が小さく、しかも1回しか出ません。

下で説明する診断給付金複数回支払特約を付加すれば、複数回もらえるようになります。

また、特定診断給付金特約を付加すれば、受け取る金額を増やすことができます。

ただし、これらの特約には下で述べているような欠陥があるので、有害ではありませんが、不満は残ります。

さらに、複数回給付金がもらえると言っても、2年に1回限りという期間制限があります。

とは言え、診断給付金単体で競合商品たちと比べると、頼りないです。

診断給付金複数回支払特約、特定診断給付金特約

主契約の診断給付金が出るのは1回きりです。2回めはありません。

そして、給付金額は、入院給付金日額の50倍と、低い金額に固定されています。

以下の2つの特約を付けると、これらの弱点を補えますが・・・

診断給付金複数回支払特約

診断給付金複数回支払特約を付加すると、診断給付金を複数回受け取れるようになります。

この特約の支払い条件は、再びがんと診断されて入院するか、所定の通院をすることです。

気になるのが、所定の通院が、(1)手術のための通院、(2)放射線治療のための通院、(3)抗がん剤治療のための通院の3つに限定されている点です。

手術、放射線治療、抗がん剤治療は、現在では「がんの三大治療」と呼ばれるくらい普及しています。

しかし、20年後、30年後にどうなっているかわかりません。これらの治療が廃れていないとしても、第四第五の治療法が登場している可能性は高いです。

この特約は、将来新しい治療法が登場したときに、対応できない恐れがあります。

特定診断給付金特約

特定診断給付金特約を付加すると、治療が長引いたときに、もう一度だけ診断給付金が出ます。

これを受け取れば、診断給付金が実質倍額になります。支払い条件はそこそこ厳しいので、必ずそうなるわけではわりませんが・・・

ただし、この特約も上の診断給付金複数回支払特約と同じで、保障される通院が限定されています。

また、支払い条件が細々してわかりにくく、請求をし損なう危険を感じます。

手術・放射線治療特約、抗がん剤・ホルモン剤治療特約

この2つの特約は、手術、放射線治療、抗がん剤治療、ホルモン剤治療の4つの治療法を対象としています。

このうち、ホルモン剤治療以外の、3つの治療が廃れる可能性は低いかもしれません。

しかし、20年後、30年後には、これらとは別の治療法が普及しているかもしれません。そうなると、これらの特約は、半端な存在になります。

こうした特約を付けるより、入院給付金や通院給付金の給付金額を大きくする方が、長持ちします。

女性がん特約

(1)乳房観血切除術、(2)子宮全摘出術、(3)卵巣全摘出術の、いずれかの手術を受けることが、給付金の支払い条件になっています。

将来、乳がんや子宮がんの治療法に革新が起こり、別の手術法や、手術以外の治療が登場したら、この特約はゴミになるかもしれません。

設計の柔軟性が低く、医療保険と組み合わせにくい

保険加入者には、それぞれ個別の事情を抱えています。

医療系の保険は初めてという人かもしれないし、医療保険または医療特約に入っているかもしれません。治療費のすべてを保険でカバーしたい人かもしれないし、高額になったときだけ保険を使いたい人かもしれません。

あいにくと、「生きるためのがん保険Days1」は、さまざまなニーズに応える柔軟性が乏しいです。

主契約の保障だけでも重複する

保険に入るとき、保障の重複はできるだけ避けたいです。保険料のムダが発生します。

保障の重複を防ぐには、主契約(加入必須の保障)は誰にとっても必要な保障に絞り込んで、後は加入者が任意に特約を付けられるのが、望ましいです。

「生きるためのがん保険Days1」の主契約は、(1)診断給付金、(2)入院給付金、(3)通院給付金の3つからなり、上で説明したように、スキができにくい手堅い組み合わせです。

というか、手堅すぎて、診断給付金と他の2つの保険が、重複する恐れがあります。

特に、診断給付金50万円の保障プランを選んだら、診断確定後の治療の費用も、だいたいカバーできてしまいます。再発したときの治療費は無理かもですが・・・

入院給付金や通院給付金が無くても、乗り切れる可能性は高いのですが、アフラックは入院給付金や通院給付金とのセット販売のみです。

医療保険と組み合わせると、入院給付金が重複

医療保険は、入院給付金を主契約とした、入院保障中心の保険です。

入院給付金は、加入するときに入院1日あたりの給付金額を決めて、実際に入院したら、その日数分の給付金を受け取ることができる、という仕組みです。

もちろん、がんで入院しても、医療保険の入院給付金は出ます。

アフラック「生きるためのがん保険Days1」の主契約には、入院給付金が組み込まれています。

よって、医療保険と「生きるためのがん保険Days1」にいっしょに加入すると、入院給付金が重複します。

もちろん、がんで入院したときは、入院給付金を二重に受け取るつもりで、わざと重複させるのならOKです。

ただ、がんは入院期間が短い病気なので(全体の平均より10日ほど短い)、健康保険等の高額療養費制度を使えば、入院費用は高くなりません。入院給付金に二重に加入する意義は乏しいです。

医療保険には入らないで、医療関係の保険はがん保険だけ、という人向けの保険商品ですね。

保険料は、競合商品と比較すると、やや割高感がある

がん保険は、生命保険会社が扱う保険商品の中で、商品内容の差が大きいです。そのため、複数商品を比べるとき、見積もり条件を同じにするのが困難です。

よって、商品ごとに、保障と保険料のバランスを見較べることになります。

金額を下げにくい仕組み

「生きるためのがん保険Days1」は、主契約に診断給付金・入院給付金・通院給付金の3つが組み込まれており、主契約は厚めです。

加入者が不要と判断しても、主契約の保障を外すことはできません。保障を必要最小限に絞って、保険料を下げようとしても、打てる手は限られます。

上で説明したように、これら3つの給付金には重複があるので、セットにこだわる必要はないはずですが・・・

特約を付加すると、保険料は10年毎に値上がり

「生きるためのがん保険Days1」の特約のうち、以下は10年更新型です。

これらの特約を付加すると、10年毎に保険料が値上がりします。

先進医療の特約が10年更新という例は、他社でもあります。しかし、3つの特約が更新型というのは、他社より多いです。

保険を続けられなくなるほど上がることはないでしょう。

ただ、競合商品と保険料を比べるときに、「生きるためのがん保険Days1」の保険料は、見積もりした金額より少し高いと見なしてください。

終身保障の保険に、更新型の特約を複数忍び込ませるのは、保険料を安く見せるための戦略かもしれません。

「生きるためのがん保険Days1」は、お勧めできません

ここまで「生きるためのがん保険Days1」の仕組みや機能をチェックしましたかが、見過ごせない問題点が複数見つかりました。

  1. 主契約の保障が重複しやすく、保険料のムダを生じやすい。
  2. 主契約に組みこまれている給付金が多いため、保険料を下げにくいし、医療保険と組み合わせにくい。
  3. 主契約の診断給付金と通院給付金は、20年後30年後には、劣化する恐れがある。
  4. 20年後30年後に、劣化しそうな特約が複数ある。
  5. 10更新型の特約がやや多く、これを付加すると10年毎に保険料が上がる。

4と5は特約に関することなので、特約を付けなければ回避できます。

しかし、1〜3は主契約にかかわることなので、「生きるためのがん保険Days1」に入ったら、高確率で被害をこうむります。

医療の現状によりかかり過ぎ

現在を基準にすると、きめ細かいくて行き届いた保障です。他社商品と比べて、付加価値を感じるかもしれません。

しかし、だからこそ、劣化するのも速そうです。医療の現在のあり方に依存しすぎています。

保険が古くなったら、新しいものに入り直したくなります。でも、そのときに健康状態が思わしくなければ、加入できないかもしれません。

加入できても、年齢に合わせて、保険料はかなり高くなります。それが障害になるかもしれません。

新しいものに入り直せないなら、劣化したがん保険を、我慢して続けることになります。

この商品に入るときの、おすすめ保障プラン

このサイトとしては、加入をお勧めしませんが、もし「生きるためのがん保険Days1」に入るなら、以下の点にご留意ください。

比較していただきたい競合商品

「生きるためのがん保険Days1」を検討している方々に、比較していただきたい競合のがん保険を、ご案内します。

朝日生命「スマイルセブンsuper」

いわゆるがん保険ではありません。がんの他に、以下の病気が対象です。

主契約は一時金です。金額は30〜500万円の範囲で指定でき、年1回を限度に、回数無制限で受け取ることができます。

支払い条件は病気毎にきめられていますが、がんは「生きるためのがん保険Days1」の診断給付金と同じく、がんまたは上皮内新生物の診断確定です。

特約は3つだけで、入院給付金とか通院給付金はありません。

FWD富士生命「新ベスト・ゴールドα」

主契約は診断給付金のみというシンプルながん保険です。

診断給付金は、最高300万円まで指定できます。2年に1回を限度に、回数無制限で受け取ることができます。

初回は診断確定が支払い条件で、2回目以降は、がんのための入院開始か通院することが条件です。

上皮内新生物は、主契約では保障されません。特約を付加すれば、保障されます。

特約は8つあり、いろんなニーズに対応できます。ただし、入院給付金とか通院給付金はありません。

マニュライフ生命「こだわりガン保険」

診断給付金を中心とした、シンプルな仕組みですが、他社にない特徴が色々とあります。

三井住友海上あいおい生命「ガン保険スマート」

主契約は入院給付金と手術給付金という、昔ながらのスタイルです。医療保険と組み合わせるのには、向いていません。

特約は6つですが、診断給付金(ガン診断給付特約)と通院給付金(ガン治療通院給付特約)も用意されています。

通院給付金の内容がとても優れています。がんと診断確定された日から5年間の通院が保障されます。5年経過後に再度診断が確定したり入院したら、さらに5年間保障されます。

診断給付金も、1年に1回を限度で100万円が出ます。これなら診断給付金だけでも、治療費の大半をカバーできそうです。

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