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がんの治療、お金、保険のこと

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保険でがんに備えるときに、知っておきたい重要ポイント

医療に関しては素人ですが、保険については仕事で取り扱っていました。そうした知識・経験をもとに、アドバイスさせていただきます。

高齢になるほどがんにかかるリスクは大きくなる

下のグラフは、新規でがんにかかった人数を年齢層別にあらわしています。『がん統計2021』(がん研究振興財団)をもとに作成しました。

20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85歳~

年齢が高くなるほど、がんにかかりやすくなることがわかります。

80代に入って人数が減っているのは、亡くなる人数が多くなるためと考えられます。

「かかりやすさ」をお見せしたいので、新規でかかる人数のグラフを作成しました。患者数のグラフではありません。

がんは転移・再発が多い病気なので、患者数のグラフを作ったら、高齢層の線がもっと長くなりそうです。

治療費用の総額がわからない

がんは転移・再発する病気です。いったん症状が治まっても、完全に治ったとは言えない病気です。

また、がんの治療法は多岐にわたります。がんの種類、部位、症状などで治療にかかる費用は変動します。

さらに、食べるもの、身につけるものなど、生活費全般に影響が及ぶ可能性もあります。

これらが積もり積もって、「このくらいの資金を準備できれば安心」という目標額を設定しにくいのが実際です。

治療1回あたりにかかる費用は、厚生労働省の統計などから正確に知ることができます。

しかし、がん患者一人当たりの総治療費がわかる公式の統計はありません。

民間による大規模なアンケート調査はありますが、いずれも少し古いです。

がんの医療技術は進化する

がんは日本人の死因トップの病気なので、医療技術の研究開発は活発です。

わたしは医療の素人なので個別の医療技術についての解説はできませんが、国立がん研究センターが発表している10年後生存率の推移から、進歩の跡をうかがうことはできます。

グラフの西暦年はがんと診断された年です。%の数値は、診断から10年後の生存率です。

54.0% 58.9 % 60% 50% 0% 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008

生存率は着実に向上しています。医療技術の進化の表れでしょう。

グラフでの生存率の上昇幅は小さいです。

でも、8年間という期間ですら成果を確認できることに意味があります。刻々と進化していることがわかります。

保険にはいつでも入れるわけではない

がん保険にしろ医療保険にしろ、申込できるのは原則として健康な人です。年齢が高くなってから入ろうとしても、体調が悪くなっていたら、断られます。

また、加入年齢が高くなるほど、保険料が高くなりがちです(例外はあります)。

以下はアフラックのがん保険「生きるためのがん保険Days1 ALL-in」の標準プランに女性が加入するときの保険料です。

月々の保険料と、90歳までに払い込む保険料の累計をまとめました(終身払込)。

加入年齢 月額保険料 90歳まで累計
35歳 3,602円 2,377,320円
40歳 4,611円 2,766,600円
45歳 5,540円 2,991,600円
50歳 6,264円 3,006,720円

以上のことを踏まえると、できるだけ若い、健康なうちに加入するのが安全確実です。

最近は、持病・既往症がある人でも入れる保険がいくつも販売されています。

しかし、そうした商品は価格設定が割高ですし、保障内容が貧相です。

今現在、健康な方々にとっては、極力避けたい保険です。

見直さなくても良い保険商品が理想

がん保険に求めたい条件はいくつもあると思います。

その条件に、「保険を見直すリスクが低いこと」もぜひ加えてください。

保険の見直し=コスパの悪い行為

保険の見直し方にはいろいろあります。

このうち、保障をけずる見直しは、コスパの面で問題がないどころか、不要となった保障は少しでも早く外したいです。

一方、保障を変更したり追加する見直しでは、いずれにしても見直し部分の保険料は、見直し時点の年齢で再計算されます。

せっかく若いときに割安な保険料で加入したのに、これでは台無しになります。

とは言え、元の保険が劣化して続ける意味が無くなったら、見直すか、保険を止めるしかありません。

保障内容によって、見直しのリスクは変化する

がんの医療技術は日進月歩です。しかもどんどん多様化しています。

だからと言って、がん保険の経年劣化は避けられない、と考えるのは早計です。

がん保険を構成する給付金の組み合わせ方によって、見直しのリスクは大きく変わります。

医療の進化に完璧に対応することは難しいとしても、顧客のことを考えるなら、最大限の努力をしてほしいです。

しかし現実には、10~20年くらいで劣化しかねない終身保障のがん保険が、複数販売されています。

詳しいことはこちらで・・・

候補に加えたいがん保険

次のがん保険は、それぞれ長所・短所はありますが、少なくともを経年劣化のリスクが低いか、保障プランの組み方次第で低く抑えられる商品です。

FWD生命「FWDがんベスト・ゴールド」

診断給付金メインのがん保険。この診断給付金が他社に比べて有能です。

SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」

2タイプありますが、お勧めは【がん診断給付型】だけです。

診断給付金メインのがん保険です。診断給付金が有能であるのに加えて、通院給付金(がん外来治療給付特約)も守備範囲が広いです。

東京海上日動あんしん生命「がん診断保険R」

診断給付金メインのがん保険です。上の2商品には及びませんが、診断給付金は十分に実用的です。

この商品には、他社にはない健康還付給付金という仕組みがあります。それとの相性が決め手になりそう。

三井住友海上あいおい生命「&LIFE ガン保険スマート」

入院給付金メインのがん保険ですが、最大の魅力は守備範囲の広いガン治療通院給付特約です。

この特約とガン診断給付特約を付けると、スキの少ない保障が出来上がります。

詳しいことはこちらで・・・

商品の比較にプロを活用

効率的に検討を進め、正しく判断するために、保険のプロの活用をお勧めします。

がん保険を検討するときの2つの危険

保険の中でも、がん保険には特有のむつかしさがあります。

ひとつの商品を理解するだけなら、そんなに難しくないでしょう。しかし、商品の比較に取りかかると、悩む場面が増えるはずです。

そこで、保険のプロの活用をお勧めします。

おもな商品を取り扱える保険専門のFP

検討を的確かつスムーズに進めるために、次の条件を充たす保険のプロを活用したいです。

こうした条件を充たするのは、保険専門のファイナンシャル・プランナーです。

保険専門のファイナンシャル・プランナーに無料で相談するなら・・・

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相談するファイナンシャル・プランナーのがん保険についての考え方は、このサイトとは異なるかもしれません。

がん保険は長く続けるものなので、さまざまな考え方に触れたうえで、ご自身で納得して決断してください!

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