がん保険の使い方、選び方
このページでは、がん保険の選び方と、医療保険との使い分け方について、解説しています。
このページでは、がん保険の選び方と、医療保険との使い分け方について、解説しています。
一般的に、保険は、保険会社が異なっていても、保障内容は似ています。
しかし、がん保険は、商品による保障内容の差が大きいです。そのため、がん保険選びは、とくに難しいです。
最近の医療保険は、とても機能が充実しています。がんの保障も手厚くなっています。
その結果、がん保険の役割についての保険会社の考え方が、バラバラになっています。
いくつかの保険会社(とくに外資系)は、がん保険らしさを出すために、治療給付金に注目しました。
治療給付金とは、特定の治療に直結した給付金です。○○治療給付金というような名称になっていて、一見して、専門性が高い保険のように見えます(それが狙いです)。
しかし、この治療給付金には、重大な欠点があります。治療法は変化(進化)しやすいので、治療給付金は経年劣化しやすいです。
がん保険の市場は、アフラックやメットライフのような外資系が力を持っています。これらの会社が治療給付金に力を入れたために、治療給付金が市場で幅を利かせるようになっています。
消費者から見た、がん保険の現状は、下表のようになります。
治療給付金メインの商品 |
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入院給付金メインの商品 |
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診断給付金(一時金)メインの商品 |
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がんは死因No.1ですから、一生の病気です。だったら、数十年経過しても劣化しにくいことは、がん保険に求められる条件の一つです。
ところが、上でご覧いただいたように、現在では、劣化しやすい治療給付金メインのがん保険が主流になっています。
そのため、お勧めできる商品は少ないです。
入院給付金と通院給付金を組み合わせれば、医療機関によるがん治療の大部分をカバーできます。
ただし、安心できる通院給付金はかなり少ないです。
がんの通院給付金については・・・
このタイプでお勧めできるのは、次の商品です。
ガン治療通院給付特約を付加すると、通院費用が保障されます。
がんの治療をおこなわない通院(検査、経過観察、薬の処方、美容上の処置、合併症の治療のみを目的とした通院等)は、対象外になります。
診断給付金はほとんどのがん保険で提供されています。
そんな中から、ここでお勧めしたいのは、主契約が診断給付金(一時金)だけのがん保険です。
この商品には、がん治療給付型とがん診断給付型の2つのコースがあります。お勧めするのはがん診断給付型です。
診断給付金は、年に1回を限度に、回数無制限で出ます。一時金を50万円以上に設定すれば、診断給付金だけで治療費用の大半をまかなえます。
また、この商品は、非喫煙者の保険料が割り引かれます。
がん保険ほどのきめ細かさはありませんが、医療保険だけでも、がんの治療費の大半をカバーできます。
がんは死因No.1の病気ですから、医療保険がこの病気に対応しているのは、ある意味、当然のことです。
よく見かける給付金を下のまとめました。給付金の名称は、商品により異なります。
入院給付金 |
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手術給付金 |
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抗がん剤治療給付金 |
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抗がん剤治療給付金 |
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三大疾病支払日数無制限 |
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三大疾病(または生活習慣病)一時金 |
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三大疾病保険料免除 |
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上の給付金を組み合わせることで、がんの治療費用の大半をカバーできます。
名称に「三大疾病」「七大生活習慣病」などの言葉が入っている保険・特約は、がんのときに使えます。
以前に医療保険に加入していて、がんへの対策を強化したいときは、現在の医療保険をそのままにして、がん保険に新規加入するほうが経済的です。
新しい医療保険に入り直す |
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医療保険はそのままでがん保険に新規加入 |
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保障内容を変更しなくても、新しい保険に入り直したら、すべての保障の保険料が、現在の年齢を元に再計算されます。大幅な値上がりなりやすいです。
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