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 ホーム    保険の選び方とおすすめ    マニュライフ生命「こだわりガン保険」を徹底分析

マニュライフ生命は、カナダに拠点を置く世界的な金融サービス企業マニュライフ・ファイナンシャルの日本法人です。

日本では1999年から営業しており、近年は投資型の保険商品に力を入れているようです。

ここの保険商品は、他社とは一味違う工夫が目につきます。

そんなマニュライフ生命のがん保険「こだわりガン保険」を徹底分析します。

そのがん保険、数十年後に役に立つ?

がん保険や医療保険に求める条件(がんの保障に関して)はいろいろあるでしょうが、商品を比較するときに、とくにご注意いただきたいことがあります。

それは、ご検討の保険が、ご自分が70代になったときに使い物になりそうか?という点です。

がんに最もかかりやすいのは70代以降

下のグラフは、新規でがんにかかった人数を年齢層別にあらわしています。『がん統計2021』(がん研究振興財団)をもとに作成しました。

20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85歳~

60代後半から急増し、70代がピークです。

80代に入って人数が減っているのは、亡くなる人数が多くなるためと考えられます。

2020年の日本人の平均寿命は、男性が81.64歳、女性が87.74歳でした。

経年劣化しやすい保険とは?

年数の経過につれて変化するのは、具体的な治療法や医薬品です。

よって、次のようながん保険・医療保険は、年数の経過により劣化しやすいです。

これらに当てはまる商品を避けたいですし、保障プランを検討するときにも意識していただきたいです。

保険の実力がわかるのは実際に使うときで、たいていは加入から数十年後です。

だから、多くの方々が、ダメな保険に入っても、なかなか失敗に気づけません。

「こだわりガン保険」は経年劣化しにくい

「こだわりガン保険」の主契約は具体的な治療法への依存が少なく、経年劣化しにくいがん保険です。

ただし、特約には治療法に依存するものが複数あるので注意が必要です。

おもな保障内容

「こだわりガン保険」のおもな保障内容は下のようになります。

ピンク色が、特定の治療法への依存度が高い、要注意な保障です。

ガン診断給付金 ガン克服サポート給付金 ガン入院特約 ガン通院特約 ガン手術・放射線治療特約 抗ガン剤治療特約 ガン緩和療養特約 ガン先進医療特約

保障プランを作成するときに、ピンク色の部分を含めないようにご注意ください。

治療法の影響を受けない診断給付金

「こだわりガン保険」の主契約のガン診断給付金は、がんと診断されたら、まとまった一時金をもらえます。

さらに、前回の給付から2年経過後に、またがんと診断され入院を始めるか入院中であれば、再度給付金をもらえます(回数無制限)。

診断給付金は、その後にどんな治療を受けようと影響をうけません。

よって、保険加入後に治療法が変化しても、原則として劣化しません

「こだわりガン保険」の診断給付金は回数無制限ですが、2回目以降は診断だけでなく入院することが条件です。

他社に比べると、利便性はやや落ちます。

「こだわりガン保険」をお勧めできない理由

「こだわりガン保険」のお勧めブランと、ご注意いただいたい点を説明します。

お勧めプラン

下図の赤い部分によるプラン=主契約のみの保障プランをお勧めします。

治療費の全部または大半を診断給付金でカバーしたいので、給付金額をできるだけ大きくしたいです。

ガン診断給付金 ガン克服サポート給付金 ガン入院特約 ガン通院特約 ガン手術・放射線治療特約 抗ガン剤治療特約 ガン緩和療養特約 ガン先進医療特約

なお、特約のうち、「ガン手術・放射線治療特約」「抗ガン剤治療特約」「ガン緩和療養特約」は経年劣化のリスクが大きいので、必ず除外してください。

それ以外の特約は、ご希望に合わせて選んでください。

「ガン通院特約」は、入院後1年間のがんのための通院が保障対象です。

ですから、通院のみでがん治療をするときには使えません。通院特約としては非力です。

診断給付金をできるだけ大きく

上のプランで気をつけていただきたいのは、2回目以降にがんと診断され、通院のみで抗がん剤治療や放射線治療を受けるときに、給付金が出ない点です。

ガン診断給付金は回数無制限ですが、 2回目以降は入院しないとお金が出ないからです。

もっとも、診断給付金の金額を大きく設定して(50万円~300万円の範囲で設定可能)、初回に受け取った給付金を大切に使えば、2回目の通院費用もカバーできます。

  • 「ガン手術・放射線治療特約」「抗ガン剤治療特約」を付ければ補強できますが、これらは経年劣化のリスクが大きいので痛しかゆしです。
  • 他方、ガン通院特約は、入院後1年間の通院のみ対象なので、通院だけの治療では役に立たないです。

「ガン手術・放射線治療特約」「抗ガン剤治療特約」を付けるなら、他社のがん保険を検討しましょう。

診断給付金や通院給付金が、より高性能な商品が他にあります。

比較したいライバルの商品

マニュライフ生命「こだわりガン保険」をご検討でしたら、こちらの商品とぜひ比較してください。

がん保険の比較ポイント

最近のがん保険は多機能な商品が多いので、比較できるポイントはいくつもあります。

そんな中で、とくに重要と考えられるのが以下の3点です。

  • 現在の具体的な治療法に依存していないか?
  • 現在の治療にもとづく数値(日数など)が、支払条件などに指定されていないか?
  • 上の2点をクリアしたうえで、通院だけの治療に幅広く対応できるか?

“最新”の治療に対応していることを誇っている商品は、これらをクリアできない可能性が高いです。

候補に加えてほしいがん保険

次のがん保険は、それぞれ長所・短所はありますが、上にあげた条件をクリアできているか、(保障プランの組み方次第で)クリアできる商品です。

FWD生命「FWDがんベスト・ゴールド」

診断給付金メインのがん保険。この診断給付金が他社に比べて有能です。

SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」

2タイプありますが、お勧めは【がん診断給付型】だけです。

診断給付金メインのがん保険です。診断給付金が有能であるのに加えて、通院給付金(がん外来治療給付特約)も守備範囲が広いです。

東京海上日動あんしん生命「がん診断保険R」

診断給付金メインのがん保険です。上の2商品には及びませんが、診断給付金は十分に実用的です。

この商品には、他社にはない健康還付給付金という仕組みがあります。それとの相性が決め手になりそう。

三井住友海上あいおい生命「&LIFE ガン保険スマート」

入院給付金メインのがん保険ですが、最大の魅力は守備範囲の広いガン治療通院給付特約です。

この特約とガン診断給付特約を付けると、スキの少ない保障が出来上がります。

詳しいことはこちらで・・・

商品の比較にプロを活用

効率的に検討を進め、正しく判断するために、保険のプロの活用をお勧めします。

がん保険を検討するときの2つの危険

保険の中でも、がん保険には特有のむつかしさがあります。

ひとつの商品を理解するだけなら、そんなに難しくないでしょう。しかし、商品の比較に取りかかると、悩む場面が増えるはずです。

そこで、保険のプロの活用をお勧めします。

おもな商品を取り扱える保険専門のFP

検討を的確かつスムーズに進めるために、次の条件を充たす保険のプロを活用したいです。

こうした条件を充たするのは、保険専門のファイナンシャル・プランナーです。

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