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 ホーム    保険の選び方とおすすめ    ソニー生命「終身がん保険(08)」を徹底分析

ソニー生命のがん保険を徹底分析

ソニー生命は、ソニー・グループの金融関連のグループ会社です。

設立は1979年と比較的後発ですが、2020年度の総資産額は生命保険業界の中で8位と存在感を増しています。

このページでは、ソニー生命のがん保険を徹底分析します。

そのがん保険、数十年後に役に立つ?

がん保険や医療保険に求める条件(がんの保障に関して)はいろいろあるでしょうが、商品を比較するときに、とくにご注意いただきたいことがあります。

それは、ご検討の保険が、ご自分が70代になったときに使い物になりそうか?という点です。

がんに最もかかりやすいのは70代以降

下のグラフは、新規でがんにかかった人数を年齢層別にあらわしています。『がん統計2021』(がん研究振興財団)をもとに作成しました。

20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85歳~

60代後半から急増し、70代がピークです。

80代に入って人数が減っているのは、亡くなる人数が多くなるためと考えられます。

2020年の日本人の平均寿命は、男性が81.64歳、女性が87.74歳でした。

経年劣化しやすい保険とは?

年数の経過につれて変化するのは、具体的な治療法や医薬品です。

よって、次のようながん保険・医療保険は、年数の経過により劣化しやすいです。

これらに当てはまる商品を避けたいですし、保障プランを検討するときにも意識していただきたいです。

死亡保険でも、保険を実際に使うのは数十年後です。

ただし、“死亡”は今でも数十年でも大きく変わらないでしょう。一方、“治療法”は数十年のうちに大きく変わります。

同じ保険でも、がん保険や医療保険の方が、経年劣化のリスクが大きいです。

「終身がん保険(08)」は経年劣化しにくい

ソニー損保は3つのがん保険を販売しています。

がん保険
  • 一定年数(10年など)ごとに更新される。更新ごとに保険料が変わる。
  • 最長80歳まで更新できる。
  • 主契約は「がん入院給付金」「がん手術給付金」「退院後療養給付金」「がん高度障害保険金」「がん死亡保険金」「死亡給付金」
終身がん保険(08)
  • 一生涯保障が続く。
  • 主契約は「がん診断給付金」「がん手術給付金」「退院後療養給付金」「がん高度障害保険金」「がん死亡保険金」「死亡給付金」
がん入院保険
  • 一生涯保障が続く。
  • 主契約は「がん入院給付金」「がん死亡給付金」

がんの治療費を総合的かつ生涯にわたってカバーできるのは「終身がん保険(08)」です。

このページでは「終身がん保険(08)」について解説します。

おもな保障内容

「終身がん保険(08)」のおもな保障内容は下のようになります。

がん診断給付金 がん入院給付金 がん手術給付金 退院後療養給付金 がん死亡保険金 死亡給付金 特定疾病診断給付金特約 先進医療特約 抗がん剤治療特約

この保障内容だと、2回目以降にがんと診断され、通院で放射線治療や抗がん剤治療を受ける場合、主契約からの給付金はありません

「抗がん剤治療特約」を付ければ抗がん剤治療は保障対象になりますが、この特約は経年劣化のリスクが大きいのでお勧めできません。

「特定疾病診断給付金特約」を付けると、がんに加えて、急性心筋梗塞や脳卒中で治療を受けたときに一時金が出ます。

三大疾病に備えられるのは魅力ですが、支払条件が現時点の治療に依存しているので、お勧めできません。

通院のみでの治療には薄い

上で触れたとおり、通院のみでの治療に対応する保障は、他社に比べて薄いです。

「がん診断給付金」を計画的に使えば、それらの費用をひねり出せるかもしれませんが、ダメなら自腹を切ることになります。

どうやら、「終身がん保険(08」は、治療費のすべてを保険でカバーしようというより、短期間でまとまった出費になりやすい治療(=入院、手術)を重点を置いたするがん保険です。

「終身がん保険(08)」のお勧め保障プランと注意点

お勧め保障プランと留意いただきたい点を説明します。

お勧めの保障プラン

赤い部分、つまり主契約でのご加入をお勧めします。

がん診断給付金 がん入院給付金 がん手術給付金 退院後療養給付金 がん死亡保険金 死亡給付金 特定疾病診断給付金特約 先進医療特約 抗がん剤治療特約

がん診断給付金(がんと診断されたとは似もらえる一時金)は、最大600万円まで設定できます。

ただし、がん診断給付金の金額は、ガン入院給付金の日額の100倍と決まっています。診断給付金だけを大きくすることはできません。

逆に言うと、診断給付金を大きくすると入院給付金の日額も大きくなって、保険料が必要以上に高額になります。とても不便です。

がん診断給付金を分厚くして、それで治療費の全部をカバーするという方針をとりづらい商品です。

このがん診断給付金は、1回しか出ないし、金額設定も不自由です。競合商品の診断給付金に比べて、見劣りします。

慎重に検討してほしいがん保険

「終身がん保険(08)」がとくに役に立たないのは、2回目以降にがんと診断され、通院のみで治療するケースです。

転移・再発が見つかって、通院で放射線治療や抗がん剤治療を受けるというような、わりとありがちなケースも該当します。

がん治療は多様化しているのでメリハリをつけて、高額な治療を保険で重点的にカバーし、低額な治療は生活費等でまかなうという考え方は、理にかなっています。

ただし、加入者が「終身がん保険(08)」のそうした特性を理解し、納得できていることが大前提です。

保険の知識に自信のない方は、「終身がん保険(08)」を候補から外しましょう。

経年劣化にも、通院のみによる治療にも強いがん保険は、他に複数あります!

比較したいライバルの商品

ソニー生命「終身がん保険(08)」をご検討でしたら、こちらの商品とぜひ比較してください。

がん保険の比較ポイント

最近のがん保険は多機能な商品が多いので、比較できるポイントはいくつもあります。

そんな中で、とくに重要と考えられるのが以下の3点です。

  • 現在の具体的な治療法に依存していないか?
  • 現在の治療にもとづく数値(日数など)が、支払条件などに指定されていないか?
  • 上の2点をクリアしたうえで、通院だけの治療に幅広く対応できるか?

“最新”の治療に対応していることを誇っている商品は、これらをクリアできない可能性が高いです。

候補に加えてほしいがん保険

次のがん保険は、それぞれ長所・短所はありますが、上にあげた条件をクリアできているか、(保障プランの組み方次第で)クリアできる商品です。

FWD生命「FWDがんベスト・ゴールド」

診断給付金メインのがん保険。この診断給付金が他社に比べて有能です。

SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」

2タイプありますが、お勧めは【がん診断給付型】だけです。

診断給付金メインのがん保険です。診断給付金が有能であるのに加えて、通院給付金(がん外来治療給付特約)も守備範囲が広いです。

東京海上日動あんしん生命「がん診断保険R」

診断給付金メインのがん保険です。上の2商品には及びませんが、診断給付金は十分に実用的です。

この商品には、他社にはない健康還付給付金という仕組みがあります。それとの相性が決め手になりそう。

三井住友海上あいおい生命「&LIFE ガン保険スマート」

入院給付金メインのがん保険ですが、最大の魅力は守備範囲の広いガン治療通院給付特約です。

この特約とガン診断給付特約を付けると、スキの少ない保障が出来上がります。

詳しいことはこちらで・・・

商品の比較にプロを活用

効率的に検討を進め、正しく判断するために、保険のプロの活用をお勧めします。

がん保険を検討するときの2つの危険

保険の中でも、がん保険には特有のむつかしさがあります。

ひとつの商品を理解するだけなら、そんなに難しくないでしょう。しかし、商品の比較に取りかかると、悩む場面が増えるはずです。

そこで、保険のプロの活用をお勧めします。

おもな商品を取り扱える保険専門のFP

検討を的確かつスムーズに進めるために、次の条件を充たす保険のプロを活用したいです。

こうした条件を充たするのは、保険専門のファイナンシャル・プランナーです。

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がん保険は長く続けるものなので、さまざまな考え方に触れたうえで、ご自身で納得して決断してください!

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