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ソニー生命のがん保険を徹底分析

ソニー生命は、ソニー・グループの生命保険会社です。

設立は1979年と比較的新しいですが、着実に業績を伸ばし、すでに総資産額で業界トップ10に入っています。

ソニー生命は3つのがん保険を販売しています。「がん保険」「終身がん保険(08)」「がん入院保険」です。

ベースとなる商品は「終身がん保険(08)」で、これを➊更新できる定期型にしたのが「がん保険」、➋入院保障に特化させたのが「がん入院保険」です。

このページでは「終身がん保険(08)」について解説します。

がん保険は経年劣化しやすいジャンル

がん保険は、保障が一生続く商品が多いです。

ところが、保障内容をチェックすると、経年劣化のリスクがある商品が目につきます。

そういう商品は後悔させられるかもしれないので、気をつけてください。

経年劣化しやすい商品の特徴

経年劣化しやすいがん保険には、次のような特徴があります。

治療法は変化する

がんは日本人の死因No.1の病気だけに、医療技術の研究開発は活発です。そのため、個々の治療法に依存した保障は、将来劣化する危険があります。

現在主流の治療法が存続したとしても、内容(費用、期間、採用頻度など)は変化します。

また、新しいタイプの治療法が登場するかもしれません。

そうしたことを考慮すると、具体的な治療法に依存した保障にはリスクがあります。

がん保険のリスクが大きい理由

がん保険は、役割が医療保険とカブります。そのため保険会社は、医療保険にはない機能をがん保険に盛り込んでいます。

中でも、最新の治療法をそのまま保障に反映させる、という安直な手段をとる保険会社が多いです。

言うまでもないと思いますが、加入時点の最新の医療は、保険を使うときの最新の医療ではないです。

最新の治療法をそのまま保障に反映させる、という考え方がまちがっています。

もっとも、そういうのをありがたがる加入者が多くいらっしゃるのかもしれません・・・

「終身がん保険(08)」の保障内容

「終身がん保険(08)」の保障内容と、強み・弱みを解説します。

おもな保障内容

おもな保障内容は下図のようになります。ピンク色が、経年劣化のリスクが高い保障です。

がん診断給付金 がん入院給付金 がん手術給付金 退院後療養給付金 がん死亡保険金 死亡給付金 特定疾病診断給付金特約 先進医療特約 抗がん剤治療特約 保険料払込免除特約

ピンク色は特約だけなので、特約を付けなければ、経年劣化のリスクを抑えられます。

ただし、ライバル商品と比べてあきらかに手薄な点があります。

候補に加えるときは、ライバル商品より保障が薄いことをわかった上で、比較検討してください。

診断一時金の金額を大きくしておけば、通院費用をまかなえる可能性はあります。

しかし、その診断一時金も一回限りなので、たりるかどうかは、やってみないとわかりません・・・

お勧めしにくい商品

「終身がん保険(08)」は経年劣化しにくいという点では優れています。

しかし、ライバル商品と比べると、保障内容にかたよりがあります。それを納得した上で加入するなら良い商品ですが、どなたにでもお勧めできる保険ではないです。

比較したいライバルの商品

候補に加えていただきたいがん保険の条件と商品名をご案内します。

期待できる2タイプのがん保険

経年劣化のリスクが低いのは、次の2タイプのがん保険です。

診断給付金が優秀な商品

診断給付金の特徴を復習しておきます。

診断給付金は、がんの診断が確定したら、まとまった金額をもらうことができます。➊早いタイミングで給付金が出る、➋あらゆる費用に当てることができる、という2つのメリットがあります。

診断給付金 医療機関に支払う費用 その他 の費用

結果として、将来治療法が変化しても、それらをカバーすることが出来ます。

商品による差が出るのは、2回目以降に給付金を受け取るときです。どの商品でも、1回目より条件が厳しくなります。この点で優れた商品を選びたいです。

通院給付金が優秀な商品

医療機関による治療は入院か通院(往診を含む)でおこなわれます。ということは、入院給付金と通院給付金を組み合わせれば、治療費用の大部分をカバーできることになります。

将来治療法が変化しても、それらをカバーすることが出来ます。

入院給付金+通院給付金 医療機関に支払う費用 その他 の費用

通院給付金の保障内容は、商品によってかなり差があります。詳しいことは、以下のページで解説しています。

がんの通院給付金については・・・

診断給付金が優秀なお勧め商品

ほとんどのがん保険が診断給付金を提供していますが、とくに以下の商品をお勧めします。

SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」

SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」には2つのコースがあります。お勧めするのはがん診断給付型です。

診断給付金は年1回限度で受け取ることが出来ます。また、2回目以降が通院のみでももらえます(ただし治療による制限がある)。

また、非喫煙者保険料率があるのも魅力です。タバコを吸わない人は保険料が割安になります。

FWD生命「FWDがんベスト・ゴールド」

FWD生命「FWDがんベスト・ゴールド」も高性能な診断給付金が魅力です。

この商品も診断給付金を年1回限度で受け取ることが出来ます。また、2回目以降が通院のみでももらえます。

通院給付金が優秀なお勧め商品

入院給付金と通院給付金を組み合わせてがんに備えるなら、お勧めできるのは三井住友海上あいおい生命「&LIFE ガン保険Sセレクト」です。

このがん保険には2つのコースがあります。「ガン入院給付型」を選んで「ガン治療通院給付特約」を付加するのが、お勧めです。

商品の比較にプロを活用

医療保険やがん保険は、商品による仕組みの違いがけっこうあります。

そのため、見積もり条件をそろえて保険料比較するのが難しくなります。保険の専門家のアドバイスをもらいながら比較したいです。

相談相手に求める条件は次の3つです。

保険を販売している業者はいろいろありますが、上の3条件を充たすのは、次の2つです。

保険ショップは、ご自宅や職場に近い店舗が便利です。

一方、保険専門のファイナンシャル・プランナーに相談するなら、無料の紹介サービスをお勧めします。

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