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上皮内がんの治療費と保障

上皮内がんをどの程度重視しているかは、保険商品による差があります。

このページでは、上皮内がんの治療費と、保険を選ぶときのポイントについて解説しています。

上皮内がんは、医学的にはがんではない

上皮内がんとは、上皮細胞(=それぞれの臓器の表面の細胞)にとどまっている腫瘍のことです。

医学的には、がんに含まれない?

上皮内がんは、専門的な医療の世界では、がん(悪性新生物)に含まれないことも多いようです。

【参考情報】

ただし、将来、がんになるリスクがあるとか、部位によってはがんとの区別が難しいといった理由で、治療されることが多いようです。

また、治療するときは、手術で腫瘍を取り除くのが一般的なようです。

医療の世界では、がん(悪性新生物)の条件の一つに“浸潤”(周囲の組織に広がっていること)を含めることが多いようです。

上皮細胞にとどまっている上皮内がんは、浸潤していません。

よくある上皮内がん

上皮内がんは、どの部位でも起こりえます。とは言え、上皮内がんと診断されやすい部位は、いくつかありようです。

上皮内がんの患者数が多いのは、以下の部位です。『がん診療連携拠点病院等院内がん登録全国集計(2022年)』をもとにピックアップしました。

  • 大腸(結腸)
  • 乳房
  • 子宮頸
  • 前立腺
  • 膀胱

上皮内がんの治療費用は、通常はがんより安い

上皮内がんの治療費は、症状や患者の状況(年齢、体調など)によって異なります。

ここでは、とくに多い、子宮頸部の上皮内がんを例に、解説を勧めます。

入院日数と治療費

上皮内がんは、手術で患部を切除することが望ましいそうです。

子宮頸部の上皮内がんでは、子宮頸部円錐切除術という手術が一般的です(子宮全摘術がおこなわれることもあります)。

子宮頸部円錐切除術の費用を、いくつかの病院で調べた結果は、下表のとおりです。

入院日数 日帰り〜4日
費用(3割負担) 27,000〜70,000円

高額療養費制度を使える?

健康保険に加入している人は、治療費が高額になったときに、高額療養費の制度を活用できす。

上でご覧いただいた上皮内がんの治療費だと、標準報酬月額26万円以下の方々であれば、高額療養費制度を使うメリットがあるかも知れません。

それ以外の方々は、この制度を使うメリットがありません。

保険で資金準備する必要は?

普通のがんと比べるまでもなく、入院を伴う治療としては、もっとも負担が軽いグループに入ります。

そういう意味で、一般論としては上皮内がんのための、保険の必要性は低いと考えられます。

男性より女性の方が、上皮内がんのリスクは高いです。また、入院中の生活費などが心配でしたら、保険金がタシになるかもしれません。

保険をどのくらい重視するかは、ご自身の立場を基準に判断なさってください。

保険選びで着目してほしいポイント

保険選びの決め手にならない

次の理由から、上皮内がんの保障を、保険選びの決め手にしないほうが良いです。

上皮内がんの保障の必要性は低い(治療費は高額になりにくい)のに、これを重視しすぎてしまうと、本当に自分にあっている商品を見過ごしてしまう危険があります。

複数の商品をいろいろな角度から比較したけれど、どれにするか決めきれない、というときに、上皮内がんの保障を判断基準にする、くらいの優先度でいいです。

比較するなら、がん診断給付金(一時金)に着目

がん保険や医療保険の、上皮内がんの保障を比較するなら、がん診断給付金に着目していただきたいです。

がん診断給付金とは、がんの診断が確定したら、まとまった金額の一時金がもらえる保障です。

おもながん保険のがん診断給付金を調べると、以下の2つのグループに分けられます。

がんと上皮内がんとで同じ
  • FWD生命『FWDがんベスト・ゴールド』
  • オリックス生命『Believe(ビリーブ)』
  • SOMPOひまわり生命『勇気のお守り』
  • ネオファースト生命『あんしんがん治療保険』
  • 三井住友海上あいおい生命『&LIFE ガン保険Sセレクト』
  • メットライフ生命『ガン保険 ガードネクスト』
  • メディケア生命『メディフィットがん保険』
がんと上皮内がんとで異なる
  • アクサ生命『マイ・セラピー』
  • アクサ生命『ネット完結がん終身』
  • アフラック『「生きる」を創るがん保険WINGS』
  • チューリッヒ生命『終身ガン治療保険プレミアムZ』
  • 東京海上日動あんしん生命『あんしんがん治療保険』
  • マニュライフ生命『こだわりガン保険』

普通のがんと上皮内がんとで、保障が異なる場合、次の3パターンのどれかになります。

上皮内がんの保障が薄くても、保険料が安いなら、メリットになります。

見積もりをとって、総合的にご判断ください。

商品の比較にプロを活用

医療保険やがん保険は、商品による仕組みの違いがけっこうあります。

そのため、見積もり条件をそろえて保険料比較するのが難しくなります。保険の専門家のアドバイスをもらいながら比較したいです。

相談相手に求める条件は次の3つです。

保険を販売している業者はいろいろありますが、上の3条件を充たすのは、次の2つです。

保険ショップは、ご自宅や職場に近い店舗が便利です。

一方、保険専門のファイナンシャル・プランナーに相談するなら、無料の紹介サービスをお勧めします。

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